杉崎賢次郎の365日旅

杉崎賢次郎が日本全国で発見した驚き、楽しみを感じることができるものを日々お伝えしていきます。

杉崎賢次郎 刑務所ミュージアム

杉崎賢次郎です。

刑務所ミュージアムってご存知ですか?

刑務所の中がどんなものなのか見れるのはもちろんのこと、

実際にどのように過ごしていたのかもマネキンを通して知ることができるのです!

なかなかに興味深いミュージアムですよ!

刑務所ミュージアム!?監獄食体験もできるおもしろスポットに行ってみませんか。


刑務所ミュージアムをご存じですか?その名の通り、囚人体験が出来るちょっと変わった博物館なんです。かつて「最果ての監獄」と呼ばれた「網走監獄」の跡地に出来たここは、当時の主要建築物の舎房、教誨堂などに加え、明治時代から使われてきた器具や歴史物、監獄食までがあります。リアルに刑務所を感じられるって、怖くてドキドキしちゃうけれどちょっと面白そうですよね。話題になること間違いなし!早速ご紹介していきます。

脱獄王にも会える?! 国内唯一の刑務所ミュージアム

 

網走刑務所で実際に使用していた建物を移築・修復して保存公開している野外博物館が「網走監獄」です。1896年に作られた獄舎「五翼放射状平屋舎房」は、刑務所の施設としては日本最古、木造の刑務所としては世界最古と言われ、大変貴重なもの。実際に使用していたものということでリアルさが違います。

冬になるとうみまで凍ってしまうほどの極寒の地で、なかなか開発が進まなかった網走。そんな地に周りを海と湖に囲まれたこの地は、脱獄も難しい上に監視もしやすいということから刑務所が作られました。当時は看守とその家族を連れて網走に入ってきたので街の人口は増え、お店もできて抱えることになりました。刑務所と聞いていい顔をする人がいないが、街が実際に栄えて、刑務所にはいいっている人が作った鉄道や道路や空港や田畑も最初に作ったのはこの囚人たちだということで、不思議な共存関係が生まれた地です!

脱獄が最も困難な刑務所

 

かつて、日本で最も脱獄が困難な刑務所であった網走刑務所ですが、脱獄を試み成し遂げた「脱獄王」もいました。五寸釘が足に刺さったまま十数キロ走って逃げた五寸釘寅吉(西川寅吉)や、手錠と監視口に味噌汁を毎日吹きかけ続け、味噌汁の塩分で鉄を錆びさせて脱獄した白鳥由栄の話は有名。

博物館ではマネキンで脱獄シーンの再現も展示しています。

日本一脱獄が困難な理由はどこにあるんでしょうか。真冬になるとマイナス30度になる気候にあるのか、過酷な労働を強いられるためにその気も失せてしまうのか。またこの刑務所が海と湖に囲まれた土地にある為かもしれませんね。しかし無期懲役の囚人が約3割、他にも重罪の懲役の長い囚人が多く集まる刑務所には何とかして脱獄しようとする人がいたようです。この刑務所の立地や作りから脱獄が困難な中、あの手この手で出ようとしたみたいです。

映画にもなった最果ての地!

 

高倉健主演の映画「網走番外地」。囚人たちが送られる最果ての地がこの網走刑務所でした。明治・大正時代は長期・常習・兇悪・改善不能などと烙印が押された重罪受刑者の行き先がこの刑務所だったとのこと、まさに「網走監獄」はこの映画のイメージそのもの。

ちなみに、この映画では、刑務所内部はセット、外観は実際の網走刑務所で撮影されたとのこと。当時まだこの博物館「網走監獄」がなかったため、外観のみでしたが、近年は映画やドラマでの刑務所の撮影にはこの博物館「網走監獄」が使用されることも多いのだそう。

映画「網走番外地」や、高倉健ファンも訪れる価値ありのミュージアムです。

映画の題名「網走番外地」っというのは、刑務所内には番地がないので番外地っというそうです。その網走刑務所は様々な映画で使用されています。当時の木製の斜め格子や少人数での監視を可能にする、五翼放射状舎房も特徴的です。映画の中で出てくるそのままを見ることかできる数少ない博物館です。昔の刑務所をそのまま移築してきたもので、入ってみているとなぜかいろいろ感じるものがあるところですよ。

受刑者マネキンがリアルで怖い…

 

刑務所をリアルに身近に感じる施設だけあって、受刑者のマネキンがかなりリアルで怖い…。子供は思わず泣いてしまいそう。では、そのリアルな受刑者や看守たちのマネキンさん達をご覧ください!

 

雪が降る寒い日なのに、今日もご苦労様です。

 

入浴中にすみません。受刑者の入浴シーンです。刺青が入っている人もいますね。

 

奥様が面会にいらっしゃってます。

 

おっと、こちらも入浴中。動きがリアルですね…。

 

タコ部屋の様子です。タコ部屋労働とは、主に戦前の北海道で、労働者を「タコ」と呼び拘束、過酷な肉体労働を行なわせた強制労働のことです。

ただの観光施設でないことがわかるのかこのマネキンのリアルさではないでしょうか。本当にその当時の網走刑務所にいるかのような錯覚にとらわれます。子供は間違いなくびっくりするでしょう。自分がその場に置かれたような感覚にとらわれ、刑務所内の事態を肌で感じることができるリアルな施設です。刑務所内を自由に見て回れ、当時の世界に入り込める博物館ではないでしょうか。普段見ることのできない厳しい刑務所内を知るいい機会です。

監獄食も食べられる!

 

網走監獄では、現在の網走刑務所で収容者が食べている食事のメニューを再現、「体験監獄食」として、実際に刑務所で食堂として使われていた建物で提供しています。「意外に美味しい」と評判も高いのだとか。

主に麦飯、焼き魚、小皿、中皿、みそ汁の定食セット。焼き魚がさんまの「監獄食A」は720円、焼き魚がホッケの「監獄食B」は820円となっています。

当時は食事の費用を少しでも減らすために、囚人自ら農業をして作物を育てることも!最果ての地網走で、開拓のため重労働を強いられていた囚人たちは食事の時間はとても楽しみにしていたんですね。蝋人形からその雰囲気がわかります。また全国の現代の刑務所では、季節感や外の雰囲気を感じてもらうため、大みそかやお正月、クリスマスにはちょっと豪華な食事の内容になっています。お雑煮が出たり、ケーキが出たり、お菓子が付いていたりと。

博物館 網走監獄に行こう!

 

野外博物館ということで、冬は大変寒さが厳しいですが、年中無休で営業しています。真冬に出かける場合は防寒をしっかりして出かけましょう。敷地内は大変広いので、2時間くらいは時間を見ておきましょう。

網走刑務所は2010年に新展示施設もオープン。『監獄歴史館』では120年前の旭川・網走間の 中央道路工事現場の様子を、三方向多層スクリーンで9台のプロジェクターで映し出した映像とともに当時の世界へと導き体感してもらう施設。厳しい労働の現実をしり、また深い網走刑務所の歴史を理解してもらう。また実際に刑務所単独室に入ることができたり、囚人の足に付けられた鉄球を持ってみたり、工事現場で運んだ石の重さも体感することができます。

■ 基本情報

  • ・名称: 博物館 網走監獄
  • ・住所: 北海道網走市呼人1-1
  • ・アクセス: 網走駅から車で約10分
  • ・営業時間: 【5~9月】8:30~18:00 【10月~4月】9:00~17:00
  • ・定休日: 年中無休
  • ・電話番号: 0152-45-2411
  • ・料金: 大人1,080円 高大生750円 小中学生540円
  • ・公式サイトURL: http://www.kangoku.jp/

刑務所ミュージアムの詳細をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。蝋人形のリアルさにドキドキしちゃいますが、なんだかちょっと面白そうですよね?「刑務所って、あまり馴染みがない」という方も多いかと思いますが、実際に使われていた施設を公開し、博物館として管理しているというのは、大変珍しくとても貴重な施設なのです。ぜひ網走観光に行く際には立ち寄ってみてくださいね。季節によって営業時間が変わるので、しっかりチェックして行ってください。

 

これはまた結構リアルなマネキンたちで、

本当に生きて生活しているようですね笑

監獄食も食べられるとは!

結構しっかりした中身でおいしそうです!

ぜひ気になる方、行ってみられてはいかがでしょう??

杉崎賢次郎がお届けしました。